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ニューインデックス株式会社 津田武 2010年04月13日 11時40分 更新


[シマンテック]クラウドの信頼性・拡張性向上に寄与する Veritas Storage Foundation

クラウドが浸透するに従って、企業がインターネット・ベースのアプリケーションを開発し大規模な配信を実施するようになってきた現在、クラウドストレージの重要性は益々高まってきている。今回は、安価で信頼性と拡張性の高いクラウドストレージの実現に寄与するVeritas Storage Foundation について解説する。

クラウドストレージの実現における課題とは

まず、クラウドストレージの実現における課題を整理してみよう。これは、大きく分けて3つあると考えて良い。 1つは拡張性である。クラウドの特性上、利用者の数や利用者あたりの負荷の予測は非常に予測が困難であり、 急激な増加にも対応できるような仕組みがどうしても必要になる。当然ながら、クラウドストレージの拡張性も非常に高いレベルが要求される。

2つ目はコストである。急激なストレージ使用量の増加を見越して、初期段階で大きな投資を伴って大量のストレージを購入する事は、もはやナンセンスとしか言えない。 一方、拡張に伴うコストはストレージ単体の購入コストだけに留まらず、プランニング・検証作業・作業に伴うサービス停止のインパクト等も含まれ、当然ながら後者の負担の方が企業にとって痛手なのは言うまでもない。

最後の課題は、信頼性である。様々なクラウドサービスが乱立しつつある現在、利用者には多くの選択肢が存在し、たった数時間のサービス停止が膨大なコストをかけて作り上げたブランドイメージを一瞬にして破壊してしまう といったリスクが存在する。Veritas Storage Foundationにより、どのようにして前述の課題が解決されていくかは、後述する。

Veritas Storage Foundationによる拡張性の問題解決

まず、拡張性の問題の解決である。ここで Veritas Storage Foundation の特徴が生かされる。アプリケーションがアクセスするのは、殆どの場合ファイルシステムである。 従って、ストレージやSANスイッチの様々な機能により、OSから認識できるストレージ領域が容易に拡張できたとしても、ファイルシステムが拡張できなければ意味を持たない。

簡単な例として、デスクトップPCのディスクが一杯になった場合を考えてみる。思い浮かぶのは、外付けのUSBディスクを取り付ける事である。しかし、新しく取り付けたディスクは、Cドライブとしては認識されない。 従って、一杯になったCドライブからデータを移動してやる必要がある。また、それに伴って発生するアプリケーショントラブルの覚悟も必要だ。クラウドストレージでも同じ事が言える。新しく増設したストレージを 、アプリケーションに影響を及ぼすこと無く、使用中のファイルシステムの拡張という形で実現できなければ、拡張性が高いとは言えない。ユーザーは、Veritas Storage Foundation の同梱された VERITAS File System によってこれを可能にする事が出来る。

Veritas Storage Foundationによるコストの問題解決

次に、コストの問題の解決である。コストの圧縮には、ストレージの使用率を上げる事と、少ないハードウェアコスト及び人件費で拡張できる事が絶対条件である。 ストレージの単価は、ものすごいスピードで下がり続ける事は周知の通りだが、システム構築時に数年先までの使用量を見据えてストレージを初期購入する例が後を絶たないのは何故だろうか。 2年後にストレージの容量が切迫した時にストレージを購入すれば、今よりも大幅に少ないコストで調達できるのに、である。その理由は、増設時の手間つまり人件費が膨大だからである。

複数種類のOSやストレージベンダーが存在する場合、全ての組み合わせに対して安全な増設の手順を確立するの事は大きなコストを必要とする。ここでも、Veritas Storage Foundation の価値が生きる。 AIX・HP-UX・Solaris・RedHat・Windows上で同じ操作性で動作し、どのベンダーのストレージが接続されていても、同じ手順で増設作業ができるVeritas Storage Foundationの価値がここでも生きる。

Veritas Storage Foundationによる信頼性の問題解決

そして、信頼性の問題の解決である。高価なストレージを購入できない場合、安価なストレージを冗長化して信頼性を高める事が必要となるが、 ここでも Veritas Storage Foundation が力を発揮する。ストレージ間のミラーリングは当然のこと、サーバーとストレージ間のパスの冗長化、 操作性の統一によるミスオペレーションリスクの軽減等、信頼性の向上に寄与する機能がVeritas Storage Foundationには多数存在する。

Amazon EC2の見事な事例

最後に、Veritas Storage Foundationを使用して、前述の問題を見事に解決している事例を紹介する。Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2 と記述)である。

このサービスは、Amazonがユーザーに対して、時間貸しでサーバーとストレージリソースを提供するモデルである。ユーザーは、仮想化環境上のGuest OSとそこから認識できるストレージを使用できるが、 その際に月額基本料金に加えて使用した時間と容量に応じた料金を支払う仕組みである。このようなモデルのサービスを提供する際には、高い拡張性・低コスト・高い信頼性を持ったストレージインフラは必須である。

これらの課題を解決した事により、Veritas Storage Foundation はAmazon Web Services (AWS) のデベロッパー・リレーション、及びビジネス開発担当ゼネラルマネージャーである スティーブ ラブーチン (Steve Rabuchin) 氏からも高い評価を得ている。今後、Amazon EC2のようなクラウドサービスが数多く出現するすると思われるが、それに伴ってクラウドストレージの重要性が 高まって行く事は言うまでもない。その際に必要となる様々な条件を解決するソリューションは、Veritas Storage Foundationだけではないが、1つのソリューションとして読者の心に残れば幸いである。

関連キーワード: Symantec , 【事例】Symantec


プロフィール

星野 隆義

星野 隆義 (ほしの たかよし)
株式会社シマンテック
システムエンジニアリング本部 シニアマネージャー

東北大学理学部数学科卒業後、1993年に株式会社大和総研でSEとしてのキャリアをスタート。1996年にサン・マイクロシシテムズ入社後、ストレージ管理及びクラスタリングソリューションのバックラインサポート・導入支援に従事。2000年にベリタスソフトウェア入社後は、製品担当SE・パートナー担当SE・エンドユーザー担当SEを歴任。その中で、一貫して「Veritas Storage Foundation ファミリー製品の導入による管理性及び可用性向上が、オープンシステムのミッションクリティカルなビジネスシーンへの浸透を促進する」という信念に基づいて活動している。