![]()
[新日鉄ソリューションズ]次の成長を生み出す次世代ITインフラ(3/3)
「コスト削減以上の成果を出すクラウド・コンピューティングの実現」と題し、全3回にわたり事例を交えながら今後のITインフラの目指すべき姿をご紹介していく。
戦後最悪の不況で企業はこれまでにない規模のコスト削減を進めている。「サーバー統合/仮想化」や「クラウド・コンピューティング」はITコストの削減に有効である。さらに、最大限の効果を引き出すためには計画段階での検討が非常に重要な項目となってくる。次の成長を生み出すITインフラを実現するためには、ITコスト削減に加えて「プラスα」を体系的に盛り込むべきである。
戦略的な評価軸を追求することでコスト削減以上の成果を享受
当社が考えるクラウドの形態としては、企業およびグループ企業で資産を所有してリソースを共有し自社でシステムを運用する「プライベート・クラウド」と、外部のリソースを利用して運用まで委託する「(メンバーズ)パブリック・クラウド」の2つがある。

当社は、前者に対してIT統合基盤フレームワーク「NSGRANDIR(エヌエスグランディール)」を、後者に対してクラウド・コンピューティングITインフラサービス「absonne(アブソンヌ)」を用意してきた。両者とも「独立化」「標準化」「仮想化」「自動化」という四つのステップからなる方法論で構築される。
そのなかで注目して欲しいのが「自動化」である。一般にクラウドを構築するだけでは運用負荷は低減しない。仮想化ソフトウエアが増えた分、運用の効率化が重要となるが、現在の製品ベンダーのツールで運用負荷はあまり減らないという検証結果が出た。そこで当社は研究・開発部門を中心に2万行以上にも及ぶスクリプトなどを開発して独自の運用自動化の仕組みを作り、「absonne」に実装して、当社内の運用効率の大幅な向上を実現している。

さらに、「プラスα」を実現するためには、設計・構築の前に避けて通れない工程が存在する。実際のクラウド・コンピューティング導入プロジェクトには、「設計・構築」の前に「基本構想」「基本計画」から成る導入コンサルティングの段階がある。当社はこれらに2~3ヶ月をかけて取り組む。コスト削減以外の「プラスα」の部分を明確化することで、次の設計・構築作業へ反映させていく。遠回りに見えるが、お客様に合った戦略的な評価軸を作るには、それだけの期間が不可欠であると考えている。
企業がコスト削減を追求する場合、海外の定価格なクラウドサービスを選択することもできるだろう。しかし、単なるクラウドサービスの活用では、コスト削減以上の成果を得ることは難しい。
当社は、さまざまなシステム構築で「基本構想」「基本計画」のコンサルティングといった上流工程重視することによって企業価値向上や競争力強化の仕組みを作ってきた。それらと同じように、クラウドにおいても上流工程が非常に重要と認識している。この工程を確実に実行することで、方法論として既に確立できている「設計・構築」という次工程に、より効果的につなげることができるのである。
当社は2009年6月にクラウド技術の実証検証センター「NSCCC(NS Cloud Competence Center)」を開設した。従来の「NSGUC(NS Grid/Utility Computing Center)」を発展させた組織で、お客様にも実証試験の機会を提供し、お客様とともにクラウド時代へ踏み出す場にしているところだ。
[新日鉄ソリューションズ]次の成長を生み出す次世代ITインフラ(1/3)
[新日鉄ソリューションズ]次の成長を生み出す次世代ITインフラ(2/3)
新日鉄ソリューションズ「クラウド・コンピューティング「absonne」」
absonne(アブソンヌ)NSGRANDIR(エヌエスグランディール)、NS Solutions、NSSOL、NSSOLロゴは、新日鉄ソリューションズ株式会社の登録商標です。その他、本文記載の会社名、及び製品名は、それぞれ各社の商標、または登録商標です。
