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クラウド時代のセキュリティ対策とは

パブリック・クラウド最新動向とエンタープライズ・クラウドの重要性

クラウド時代に生き残るには - 第五回 クラウド時代を迎えて -

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ニューインデックス株式会社 吉田加緒理 2011年07月13日 10時37分 更新


[ブロードバンドタワー]クラウド時代に生き残るには - 第五回 クラウド時代を迎えて -

四回にわたって「クラウド時代に生き残るには」をテーマに述べてきましたが、今回がまとめになります。

四回にわたって「クラウド時代に生き残るには」をテーマに述べてきましたが、今回がまとめになります。
第一回は、クラウドとは何かということに触れ、クラウドは、コンピューティング・モデルの進化形で、ネットワークの「繋がる機能」「情報の分散機能」に加え、「コンピュータ・リソース」の分散まで実現していく方向に進化していくであろうという事をお話ししました。また、クラウドの動向を見るのに、使う側の視点と、提供側の視点を分けてみることで、判りやすくなることを述べました。第二回は、使う側の視点すなわち、サービスの観点から見たクラウドを考え、今後サービスの多様化が進むので、サービス・レベルを明確にした上で、価値のある「切り口のサービス」を選ぶことが重要であることをお話ししました。第三回は提供(インフラ)側から見たクラウドについて、クラウドを支えるデータセンターの事情について述べ、より競争が激化しコモディティ化されたサービスが出てくること、コモディに付加価値をつけた展開が進むであろう事、そして第四回で、インフラ自体がより高度なサービス・レベルを備えたものに、さらに標準化、オープンソースの使用による標準化が進みつつあることに触れました。

<クラウドとは・・・(まとめ)>
クラウドとは・・・(まとめ)

第一回がスタートしたのが、2月7日です。その後、このコラムで述べたようなクラウドに関するいろいろな進化は進み、その結果、さまざまな発表やニュースが出されています。最近の大きなニュースだけ取り上げても見ても、下記のように、激しい動きが続いています。

 ・【AWS発表】アマゾンウェブサービスが従量課金で利用できる Amazon RDS for Oracleを発表
  アマゾンウェブサービスがSAP®ソフトウェアのクラウド上での提供について認定取得
 ・マイクロソフトの新しいクラウド サービス オフィス365
 ・セールスフォース・ドットコム、日本への新たな投資を発表
 ・KTとソフトバンク、クラウドで提携 今秋韓国にデータセンター
 ・アップル「iCloud」発表

クラウドのサービスの多様化が進み、いろいろな切り口で使えるサービス展開が進み、さらにクラウドのインフラのグローバル化が確実に進みつつある証だと思います。
一方、ソニーおよび関連会社へのハッカーの攻撃、Gメールへのサイバー攻撃などセキュリティの脅威を考えさせられる事件も起こっています。ますます、クラウドのサービスを選ぶ目が必要になってきています。

米国におけるクラウドコンピューティング産業の動向としても、今まで述べたサービスのレイヤー拡大や導入形態の多様化が起こっています。また「クラウドを選ぶ目」の機能として、セキュリティの懸念解消のためコンサルティングや、いろいろなクラウドを組み合わせてサービスをするクラウド・ブローカーもビジネスとして始まってきています。これら米国の動向の中で、一つ、興味深い調査結果があります。IDCが2010に企業に対して行った調査で、パブリッククラウドが魅力的と答えた回答が9.6%に対し、プライベートクラウドが魅力的と答えた回答が58.4%ありました。これは、クラウドが多様化する中で、サービス・レベルを実現・管理するためにはプライベートクラウドのほうが適していると考えた結果ではないかと思います。この動向に対して、プライベートクラウドのホスティングや、プライベートクラウドとパブリッククラウドのハイブリッドによって、リソースの有効活用が図れるモデルが出てきています。
また、前回触れた、災害対策、電力不足によってクラウドへの移行は加速すると考えられます。場所からの自由度が高まることによって、仮想サーバの移転が簡単になり、別のデータセンターにある仮想サーバ、ストレージを使って、災害対策のDRシステムや、事業継続のためのシステムを作る事がより安いコストで容易にできることになります。また、電力削減という意味でも、仮想化してプライベートクラウドを使うことによって、サーバの稼働率を上げることができ、サーバの台数を抑えて全体としての電力を抑えることができます。
このようにクラウドの進化、サービスの多様化はますます加速していくものと思われます。クラウドの本質を理解して、動向を考えながら起こる事象の意味を見極め、自分のメリットを元にクラウドのサービスを選んでいく必要があります。コストや効率性だけでなく、事業のスピードや革新性のために利用するのもメリットとして考えなければいけません。
是非、クラウドの本質を理解し、クラウドを道具として使うことによって、ビジネスの成功に繋げてほしいと思います。

<クラウドの有効活用>
クラウドの有効活用

株式会社ブロードバンドタワー
http://www.bbtower.co.jp/

ブロードバンドタワー クラウドサービスサイト
http://cloud.bbtower.co.jp/

[ブロードバンドタワー]クラウド時代に生き残るには - 第四回 クラウドの進化 -
[ブロードバンドタワー]クラウド時代に生き残るには - 第三回 サービス提供の観点からみたクラウド -
[ブロードバンドタワー]クラウド時代に生き残るには - 第二回 サービスの観点からみたクラウド -
[ブロードバンドタワー]クラウド時代に生き残るには - 第一回 クラウドを理解する -

プロフィール

著者画像

大和敏彦

株式会社ブロードバンドタワー
代表取締役執行役員社長
NPO 日本ネットワークセキュリティ協会 副会長
NPO ASP・SaaS・クラウド コンソーシアム 常務理事
Morphlabs, Inc. Strategic Advisor

<略歴>
慶應義塾大学工学部管理工学科卒。1978年日本アイビーエム入社。
1985年IBM顕功賞を受賞。日本アイビーエムの子会社のエンジニアリング
分野のSI事業立ち上げや戦略コンサルタントを経験後、1996年シスコシステムズ
(株)(現在、シスコシステムズ合同会社)入社。CTOとして、同社のエンジニアリング
部門立ち上げ、IP電話、IPビデオ、移動体インターネット等、新しい活用分野の構
築、戦略提携や共同開発の実現により、シスコシステムズのリーダーシップ確立に貢献。
CSOとして、同社のISMS/ISO27001、プライバシーマーク取得。総務省、
経済産業省の委員や業界団体の役員として、標準の策定、講演等多くの分野で活躍。
2007年9月(株)ブロードバンドタワー代表取締役執行役員社長に就任。
ASP/SaaSインダストリーコンソーシアム常務理事、日本ネットワークセキュリティ協
会副会長。 2010年12月、 クラウド基盤を提供する米Moarphlabs,IncのStrategic Advisor(ストラテジックアドバイザー)に就任。