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ニューインデックス株式会社 津田武 2010年10月25日 23時43分 更新


[サーバーワークス]5分でわかるクラウドコンピューティング(5/5)

これまで述べてきた通り、現時点でのクラウドという概念には未だカバーしきれない範囲や利用者側の意識の変革が必要であるなど、全てのケースで解決策になるところまでは達していません。

クラウドの利用に適したケース
これまで述べてきた通り、現時点でのクラウドという概念には未だカバーしきれない範囲や利用者側の意識の変革が必要であるなど、全てのケースで解決策になるところまでは達していません。当社としては、こうしたデメリットがいずれ解消され、大半のコンピューターがクラウド化することになるという見通しを立てていますが、それまでの間は「ケースバイケースで利用を考える」必要があると考えています。

2010年現在、当社が現実的と考えているクラウドの使い方を4例ほど挙げてみました。

・コモディティのクラウド利用
メールや企業ホームページ、CRMのようにどの企業でも求められる要件がそれほど変わらないシステムは、クラウド化(SaaS利用)のメリットが大きいと考えられます。 特にメール、カレンダー、CRMの様に企業固有の要求が少ないアプリケーションでは、Google AppsやSalesForce CRMを使うことにより、企業は所有のリスクを回避し、クラウドの恩恵に浴することができます。

・新規サービスの立上げ
新しいサービスをはじめたり、話題のソーシャルアプリを始めるという場合、事業には大きななリスクが伴います。これまでは、万一事業がうまくいかず撤退する事になった際、既に投資したインフラをどのように処分するかが大きな問題でした。
ですが、クラウドでは違います。クラウドは「やめられる」のです。新規事業を非常に始めやすくなり、事業の終了時にもハードウェアの評価損を出さなくてすみます。クラウドによるインフラ構築は、新規事業、新規サービス立ち上げに非常にむいているといえます。

・アクセスの上下が激しいサイト、サービス
クラウドによってインフラが構築できる時代がくる前まで、企業はアクセスのピークタイムにあわせてインフラ投資を行っていました。これは資産効率の観点からは非常に非効率的です。ピークタイム以外は「何も生まない資産」を抱える事になってしまうからです。
クラウドによって、実際に「アクセス数に応じて自動的にサーバーを増減させる」ことが実現出来るようになりました。ですから、ピーク時と平常時の負荷に大きな差があるシステムであるほど、クラウドの恩恵を受けやすくなるといえます。キャンペーン用のサイト、タイムセールやチケット販売、携帯コンテンツなどがこれに該当します。

・データ量が非常に多いシステム
一般的に、クラウド事業は規模のビジネスです。コンピューターリソースを大量に保持することで、圧倒的な低コストを実現しています。そしてこの価格差はストレージにおいて顕著に現れます。 大量のログデータや映像、書類をスキャンしたデータなど長期に渡り保管が必要なデータをクラウドに置くことで、企業はコストを抑えながら大量のデータを保管しつつ、いつでもアクセスできる環境を維持することができます。
結論
本書で繰り返し述べてきたように、クラウドの本質は「ITの所有から利用への転換」です。サブプライムローン問題、リーマンショック、ギリシャ危機など世の中の不確実性が高まる中で、急激な景気の上下動にも対応できる企業のみが存続可能であるという事実に疑う余地はありません。そのために、あらゆる分野で変動費化を進めたいと願う企業の次の関心事が、ITの変動費化、すなわちクラウドの利用にあるわけです。
このことからも分かるように、クラウドは一過性の技術トレンドとは異なります。変化に対応しようという、企業のごく自然な活動そのものであるといえます。

クラウドは「持たないIT」を実現します。上手に活用して、ともに強い企業を創っていきましょう。

(文/株式会社サーバーワークス 大石 良)
※このペーパーに関するご意見、ご質問はtwitter(@ooishi)までお寄せください

当社では、ITインフラのクラウド化のお手伝いをさせて頂いております。本書で「クラウド利用に適したケース」で示した2,3,4番目(新規サービス、突発アクセス、大量ストレージ利用)に該当される方で、クラウドにご興味をお持ちの方はsales@serverworks.co.jp までお問い合わせ下さい。

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株式会社サーバーワークス
http://www.serverworks.co.jp/
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[サーバーワークス]5分でわかるクラウドコンピューティング(1/5)
[サーバーワークス]5分でわかるクラウドコンピューティング(2/5)
[サーバーワークス]5分でわかるクラウドコンピューティング(3/5)
[サーバーワークス]5分でわかるクラウドコンピューティング(4/5)

プロフィール

著者画像

大石良
株式会社サーバーワークス
1973年 新潟市生まれ
1996年 東北大学経済学部卒業
丸紅株式会社入社後、インターネット関連ビジネスの企画・営業に従事
2000年 当社設立、代表取締役に就任