動的メモリ制御 (DMC)
メモリのオーバーコミットもしくは、メモリバルーニングとも呼ばれます。仮想マシンにメモリ範囲(最大値と最小値)を設定しその範囲内でメモリを増減させ、ある仮想マシンのメモリを他の仮想マシンへ割り当てることができます。デスクトップ仮想化の仮想インフラストラクチャとして使用する場合には、サーバーを仮想化するよりも多くの仮想マシンを起動することになり、こういった技術が有効になります。
可用性
XenServerの高可用性には下記のような種類があります。
ライブマイグレーション XenMotion
計画的なシャットダウン時には、XenMotionにより、システムを稼動状態のまま仮想マシンを移動・再配置することが可能です。稼動するアプリケーション、サービスの負荷状態等から、ベストなパフォーマンスを発揮するサーバーへ、瞬時に、自在に移動・再配置します。パッチ適用、サービス追加などのメンテナンスでも、システムをダウンさせる必要がありません。 VMware VMotionに相当する機能です(無償版)
自動配置機能
仮想マシンを起動する時に、最適なXenServerで自動的に起動します。また、決められたXenServerで起動させることもできます。(無償版)
動的負荷分散と電源管理 (WLB)
ポリシーに基づき(パフォーマンスモード、集約モード)、リソースプールの仮想マシンを最適なホストに自動的に再配置します。また、必要に応じて、XenServer ホストの電源のオン/オフを行います。VMware DRSとDPMに相当する機能です。パフォーマンスを優先する場合には、XenServerのリソース使用率をモニターし、最大パフォーマンスを設定すると、リソースを最大限使用して仮想マシンを実行します。逆に集約モードを優先すると、なるべく起動しているXenServerを少なくし、使用していないXenServerは自動的に電源を落とすことが可能です。また、このワークロードに関するレポートも表示することができます。例えば、図6では仮想マシンの起動時に、最適なサーバーを星印で表しています。
高可用性 XenServer HA
XenServer HAにより、ハードウェア障害の際には、別のXenServerで仮想マシンを再起動し、サービスを引き継ぐこともできます。引き継ぎは優先順位、ハードウェアの状況などに応じて柔軟に設定可能です。また、仮想マシンの起動を下記の3段階のレベルで設定することができます。
必ず再起動
「必ず再起動」を設定した仮想マシンが再起動した後に、可能であれば再起動
再起動しない
このXenServer HAの機能は、マラソンテクノロジー社と共同で開発されたものです。例えば、図7のXenServer #1に障害が発生した場合、XenServerで起動していた仮想マシンは、XenServer #2や#3で自動的に再起動されます。
フォルトトレランス
さらにミッションクリティカルなシステムで多少のオーバーヘッドを犠牲にしても仮想システムのゼロダウンタイムを実現したい場合には、マラソンテクノロジー社のeverRun VMといった製品を組み合わせることで、フォルトトレンランスの機能を実現することも可能です。
<図6 負荷分散機能>
<図7 高可用性>
ストレージの効率的な管理とディザスタリカバリサイトの構築 (StorageLink)
Citrix® StorageLink™は、既存のストレージシステムが持つ機能を、XenServerおよびHyper-Vの両仮想化環境から直接利用できるようにするテクノロジーです。ストレージ管理のコストや複雑性を劇的に軽減する他、ネイティブなストレージサービスへのワンクリックアクセスや、ウイザードを使用した簡易なストレージセットアップおよび保守も可能にします。さらに、多数の仮想マシンの複製なども、ウイザード形式で簡単にかつ、高速に複製することが可能です。また、Platinum Editionでは仮想環境のディザスタリカバリ環境を簡単に構築することができます。
<図8 StorageLink>
ダイナミックプロビジョニング機能 (Provisioning Services)
サーバーの仮想化導入が当初の予測より早まっており、物理サーバーも仮想サーバーも集中的に管理・運用することのニーズが高まっています。Citrix XenServer なら、プロビジョニング機能を仮想サーバーにも、物理サーバーにも利用することで、1つのサーバーイメージをテンプレートとして、実質すべてのサーバー環境を一括展開できます。しかも、サーバー構成はブートによって瞬時に切り替わります。管理ツールでのドラッグ&ドロップで、数十台、数百台のサーバー構成を必要なときに自在にコントロール可能です。オンデマンドでデータセンターのサーバー構成を変更し、ビジネスニーズに柔軟に対応させることができるのは、シトリックスならではです。
<図9 Provisioning Services>
仮想ラボ環境構築とセルフサービスポータル (Lab Management)
サーバー仮想化を導入したあと、企業での仮想システムの運用管理における課題としてよく聞く声として、仮想マシンの数が増えすぎて管理負担が増えるといったものがあります。このような課題を解消するために、Lab Managementを使用すると、XenServerやHyper-Vの仮想ラボ環境(開発、テスト、サポートなど)を効率よく展開することができます。また、リース期間の設定を行うことにより、仮想マシンの乱立、管理の複雑さ、時間やコストがかかるといった問題を解決します。さらに、ユーザーが仮想環境に簡単にアクセスできるように、セルフサービスポータルを提供します。
<図10 Lab Management>
XenServer SDKを使用した自動化
XenServer SDKを使用すれば、様々なスクリプトや開発言語でXenServerを管理することができます。 XenServer SDKは、シトリックスのDeveloper Networkページで無償公開されていますので、気軽に試していただくことが可能です。XenServer SDKで提供される内容は、以下のとおりです。
C#.NET、Java、C、PowerShell、Python用の5種類のSDK
各言語からXenAPIを呼び出し可能にするためのバインディング用バイナリと、そのソースコード
APIリファレンス
Developer Network サイト
http://community.citrix.com/cdn/xs/sdks
PowerShellの統合開発環境Workflow Studioを使用した自動化
Workflow Studioにより、複雑なプログラムなどを書くことなく、部品を組み合わせるようにして、ドラッグアンドドロップで、運用手順を設定することができます。システム管理者が日常実施するメンテナンス作業を自動化することも可能です。
機能を詳しく見る。あらかじめ、Windows一般、アクティブディレクトリ、Powershell、XenServer、Provisioning Services、XenApp、XenDesktop、NetScaler(ロードバランサー)等をコントロールするような部品(アクティブライブラリ)が登録されています。また、Workflow Studioの部品(アクティブライブラリ)は、常にアップデートされていますし、コミュニティからも提供されています。最近ではAmazon EC2をコントロールするような部品(アクティブライブラリ)も公開されていますので、ぜひお試しください。図11参照。
Workflow Studio Developer Networkより、アクティビティライブラリやSDKなどをダウンロード可能です。
<図11 Workflow Studio>
さて、Citrix XenServerについてご理解できたでしょうか?まずは、
こちらのサイトからXenServer無償版をダウンロードして実際に使ってみることをお勧めします。ハードウェアの敷居もそれほど高くありませんし、インストールは10分程度で済みます。また、
XXenServer 5.6日本語KBサイト、
XenServer 5.5の日本語KBサイトと
XenServer 5.0日本語KBサイト、
日本語フォーラムやa href="http://v12n.jp/index.php?%A5%B5%A1%BC%A5%D0%A1%BC%B2%BE%C1%DB%B2%BD%2FCitrix%20XenServer">WIKIサイト(非公認)もございますので、活用していただければと思います。また、有償機能についても、
評価版を用意していますので、こちらのサイトより入手し試していただければとおもいます。
さらに、XenServerの進化のスピードはとどまることはありません。分散仮想スイッチの
プライベートベータプログラムも間もなく開始されようとしていますので、こちらもご興味のある方は応募してみるといいかと思います。
[シトリックス]クラウド環境の仮想プラットフォームとして採用されるXenServer (1/2)