企業にとって日々蓄積されるデータのバックアップは、欠かすことのできない取り組みだ。しかし、近年の急激なデータ量の増大に伴い、バックアップ作業そのものがIT管理者にとって大きな負担になりつつある。
従来は、より高性能・大容量のディスクを購入したり、通信回線をさらに増強することによってバックアップ処理の改善を図ることも可能だった。しかし、長引く不況の影響でIT予算が絞られている中では、バックアップのためにストレージの追加投資を行うのは難しいのが現実といえよう。
そうでなくても、プロジェクトごとに導入したサーバや、アプリケーションごとにデータが分散管理され、サイロ化した状態のシステムでは、ストレージの運用コストは肥大化するばかりだ。そこで、インフラ全体の効率化とコスト削減の実現に向けて、導入が進んでいるのが仮想化だ。
現状、仮想化技術が多く活用されているのはサーバ統合。サーバの運用コストは仮想化によって大きく削減されている。だが、仮想化によってサーバの運用コストが下がり、仮想化の導入が成功するほど、ストレージにかかわる運用コストの大きさが相対的に浮き彫りになりつつあるのが現状だろう。せっかく仮想化によってサーバ統合を実現したにもかかわらず、ストレージコストが増大することでそのROIが相殺されてしまう可能性もあるというのだ。
つまり、バックアップにかかわるコスト削減および運用効率化を図るには、サーバだけでなくインフラ全体の最適化が求められているのである。今後、企業システムの全体最適化を実現する上でも、仮想化によるインフラ統合への取り組みと、バックアップソリューションの仮想化対応は重要度を増してくるだろう。
それではデータ量が増え続ける中、既存のリソースを活用しながら、最小限のストレージコストで効率的にバックアップ作業を行っていくにはどうしたらよいのだろうか。シマンテックでは、こうしたバックアップに関するあらゆる課題を解決するべく、エンタープライズ向けデータ保護ソリューションの最新版「Symantec NetBackup 7」をリリースした。
今回の最新版では、従来のバックアップ/リカバリ機能をベースにしつつ、将来的なインフォメーションマネジメントプラットフォームへの進化も視野に入れた新機能を多数搭載。その中でも、最新版のキーメッセージとなる新機能が「重複排除」「仮想化」「可視化・分析」の3つである。
まず、「重複排除」では、「重複排除をあらゆる場所で」をコンセプトに、クライアントとバックアップサーバの両方での重複排除を可能にした。特にデータの発生源、つまりソースに最も近いクライアント側で重複排除を行い、バックアップサーバに送る前にデータ量を減少させることで、バックアップスピードの大幅な高速化と効率化を実現した。ネットワークトラフィックを最大90%まで削減できるという。クライアント側で重複排除エンジンを動かすことができない、あるいは適切でない場合は、バックアップサーバ側での重複排除でデータ量の削減が可能となっている。
<Symantec NetBackup 7が提供する重複排除機能>
重複排除の新機能により、専用ハードウェアなどの追加投資を行うことなく、既存のリソースを生かして「データ量の増大でバックアップ処理が間に合わない」という課題を解消することができる。もちろん、シマンテックの「OpenStorage Technology(OST)」によって、従来通りパートナー企業が提供する専用ストレージアプライアンスと統合した重複排除にも対応する。
このほか、あらゆる場所での重複排除によるメリットとして、今まで回線速度やコストの問題から導入が進まなかったディザスタリカバリの構築が現実的になったことも見逃せない。バックアップ対象のデータ量を大幅削減できるため、既存回線を使用した効率的なディザスタリカバリの構築が可能となったのである。
(株式会社シマンテック)
[Symantec]ここまできた、最新次世代バックアップの利用メリット(2/2) へ続く