2つ目の「仮想化」に関しては、仮想化によるインフラ統合、さらにはクラウド化を含めたデータセンターの大変革も視野に、NetBackup 7では主要ハイパーバイザー上の仮想マシン内でのバックアップをサポートした。VMwareとHyper-Vについては、専用のインテグレーションによって、イメージに対する増分バックアップおよびオフホストバックアップを実現している。特にHyper-Vのイメージに対するファイルレベルでの増分バックアップを実現したのは業界初だという。一方、VMwareでは、VMware vSphereが提供するvStorage APIとの連携に加え、NetBackupが提供する独自のテクノロジにより、ブロックレベルでのきめ細かい増分バックアップと直接リストアに対応している。この機能もやはり業界初の対応という。
<仮想環境におけるイメージファイルの増分バックアップ>
また従来、仮想化環境でバックアップされたイメージデータは、リカバリのために多大な手間が必要だったが、NetBackup 7では、インスタントファイルリカバリをサポート。バックアップする際、イメージデータをファイルごとに分析してカタログ化することで、ファイル単位での高速なリカバリを実現している。
このほか、仮想化バックアップの導入によって、既存のバックアップ運用に影響を与えないよう、バックアップ先は物理ディスクや仮想テープライブライブラリ(VTL)、物理テープなどあらゆるメディアをカバーしており、各バックアップ先からそのままリカバリすることが可能となっている。
3つ目の「可視化・分析」では、集中管理コンソールツールの「OpsCenter」を無償で提供することで、複雑化するバックアップ運用の効率化を支援する。OpsCenterは、シマンテックの主力製品を対象に運用状況のモニタリング、リポート表示などを行うことができるツールで、データ保護環境の一元管理、そして日々の運用タスクを簡素化することが可能となる。これはサイロ化されたシステムを管理せざるを得ないIT管理者にとっては、大変に役立つツールだ。
併せてより高度な分析機能を備えた「OpsCenter Analytics」を有償で用意している。このツールでは、シマンテック製品だけでなく、他社製バックアップアプリケーションのリポートの集中管理と定型化が可能となっている。また、ビジネスユース向けに充実したリポート機能を備えているのも大きな特徴。特に、「チャージバック機能」では、システムごとのデータ保護にどれだけコストが使われているのかを算出でき、部門・システムごとでのコストランキングや、これまでのコスト実績を基にした将来予測、トレンド分析も行うことができる。
<OpsCenter Analyticsのチャージバック機能。システムごとにデータ保護のコストが分かる>
さらに、ハードウェアの利用率を可視化する機能もある。例えば、各サーバの使用率が時間帯別に色分けされて一覧表示されるため、一目でサーバの使用状況を把握できる。IT管理者は、この表を見ながら、すべての時間帯が赤(高使用率)に近づくように調整したり、グレー(空き)の時間帯が多い場合はこのサーバを使用してバックアップ統合を検討するなど、バックアップインフラ全体の効率利用に役立てることが可能だ。
コスト効果が高いことは理解していても、インフラを含め統合はすぐに手を付けられないというユーザーも少なくないだろう。 ただ、次回の更新まで待つのではなく、OpsCenter Analyticsが提供する120種類以上のテンプレート化されたリポートを活用すれば、現在のインフラに潜在する無駄や非効率を浮き彫りにし、柔軟で効率性の高いインフラを構築することが可能になる。
ここまでNetBackup 7の先進的な新機能を3つ紹介してきたが、これらは単にデータ保護ソリューションとしての機能拡張というだけでなく、すべてシマンテックが目指す"インフォメーションマネジメント"へ向かうための重要な基盤となるものである。そして同社では、包括的なインフォメーションマネジメントの実現に向けて、この NetBackup 7を中核に、アーカイブソリューション「Symantec Enterprise Vault」との連携活用を積極的に提案している。
アーカイブソリューションとは、社内に分散する使用頻度の低いデータやメールなどの非構造化データをセカンダリストレージに集約し、長期間のデータ保全を効率的に目指すもの。アーカイブされたデータは、インデックス処理して保管されるため検索やデータ共有も可能となる。これによって、プライマリストレージのデータ量を減少させ、ストレージコストの削減や運用効率化、アプリケーションのパフォーマンス改善が実現できるのである。
アーカイブソリューションは、データ保護ソリューションとの連携によって、IT管理者に大きなメリットをもたらす。まず、バックアップ対象となるプライマリストレージのデータ量が減少し、バックアップ/リカバリ処理の高速化を図ることができる。また、アーカイブと重複排除を併用し、アーカイブされる前のデータも重複排除してバックアップを行うことで、短期的なストレージコストの削減が可能になる。さらに長期的には、低コストのセカンダリストレージを使用したアーカイブでコスト最適化に結び付くだろう。
NetBackup 7とEnterprise Vaultの連携ソリューションは、短期的なバックアップから長期的なアーカイブまでをカバーする包括的なインフォメーションマネジメントプラットフォームとして、今後さらに注目を集めそうだ。
(株式会社シマンテック)
[Symantec]ここまできた、最新次世代バックアップの利用メリット(1/2)